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熱交換器の設計指導現場で感じること

私は、エネルギー工学という工学分野は、資源とエネルギーの利用技術を開発する分野だと思っている。もちろん、基本は熱工学である。このエネルギー利用に初めて携わったのは、もう35年程前になる。当時は現在と違う意味でのエネルギー危機で、田中角栄首相が大インフレを日本にもたらしたのちのことである。入社間もなく、私は原子力製鉄の研究チームに加わった。当時の日本は鉄鋼基地といわれ、新日鉄や、日本鋼管などの製鉄会社が日本経済を引っ張っていた。私はこのプロジェクトで1000℃という高温のヘリウムループの熱利用システムの設計をした。この経験とプラントを建設し、試運転を通して得られたデータと理論値の摺合せなどが、基本になっている。現在は、熱利用機器の設計においてもIS単位が常識で、大学でもISで授業を進める。しかし、現実は、このような熱交換器などのプラント機器の設計では、ユーザが従来の工学単位で仕様を提示するらしい。現在は、私のような古参者は、IS単位を使って技術指導し、設計ツールの指導では、工学単位とISを併記することになる。ヨーロッパでISが標準化され、これを理解できないのは困るが、何でもかんでも行政主導が先行するのも、結構効率が悪い。

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