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もったいないを考える

つくばもったいないを考える会で年に何回か会合がある。冷凍サイクルや省エネについて技術支援をしている中で、食品について興味を持つようになった。冷凍学会会員になって、25年近くになる。平成27年9月号にあったが、食品の品質を長期間保持するには、-10℃以下では有害な微生物の増殖がなくなり、-18℃で保持していれば永遠に微生物による腐敗の心配がないらしいい。しかも化学反応や酵素反応による栄養素、味、香りなどへの影響が極度に減少するとのこと。しかし凍結によって水分の容積が増えるから細胞などは破壊されるので、単純にはいかないと思う。目標とする管理温度は判ったが、凍結法の最適化が課題だろう。最近は、調理冷凍食品のJAS規格で、調理冷凍温度を-18℃以下にするという基準がなくなっているらしい。-15℃という基準がJAS法らしいので、食品の安全が維持される基準とのこと、つまり、味や香味は、考えていないらしい。見た目だけというのは、ちょっと日本人の技術屋らしくないなあ。食品には味が大切。もったいないなあ。

熱交換器の設計指導現場で感じること

私は、エネルギー工学という工学分野は、資源とエネルギーの利用技術を開発する分野だと思っている。もちろん、基本は熱工学である。このエネルギー利用に初めて携わったのは、もう35年程前になる。当時は現在と違う意味でのエネルギー危機で、田中角栄首相が大インフレを日本にもたらしたのちのことである。入社間もなく、私は原子力製鉄の研究チームに加わった。当時の日本は鉄鋼基地といわれ、新日鉄や、日本鋼管などの製鉄会社が日本経済を引っ張っていた。私はこのプロジェクトで1000℃という高温のヘリウムループの熱利用システムの設計をした。この経験とプラントを建設し、試運転を通して得られたデータと理論値の摺合せなどが、基本になっている。現在は、熱利用機器の設計においてもIS単位が常識で、大学でもISで授業を進める。しかし、現実は、このような熱交換器などのプラント機器の設計では、ユーザが従来の工学単位で仕様を提示するらしい。現在は、私のような古参者は、IS単位を使って技術指導し、設計ツールの指導では、工学単位とISを併記することになる。ヨーロッパでISが標準化され、これを理解できないのは困るが、何でもかんでも行政主導が先行するのも、結構効率が悪い。

茨城大学工学部でエネルギー工学について講義しました

平成24年6月14日に茨城大学工学部で「エネルギー工学」の講義をしました。今年で3回目になります。昨年の東日本大震災の後、原子力発電の是非や自然エネルギーの展開について、毎日のように新聞に記事が載るようになりました。一般企業人が、その経験から得た知見、特に実際の設計という意味での考え方を中心に講義するように努めています。年一回の講義ですので、どうしても教訓めいた話をしてしまいます。私はエネルギー工学とは「エネルギーをマネッジメントする技術に携わる領域」と広くとらえています。つまり、エネルギーに関する仕事は何らかの形でエネルギー工学の範疇にはいります。重要なことは、エネルギー利用は、様々な分野の機器・装置を開発にも関連する横通しの技術であるということです。例年、新入生に対する講義ですので、同大学で熱工学の講師を務めた経験を踏まえて、エネルギー利用、熱利用を中心に講義しました。例年、100名近い参加者がいます。今年は、エネルギー資源について、自然エネルギーや石油代替エネルギー、あるいはメタンハイドレートやオイルシェール、シェールガスなどの新資源の展開に興味を持っている学生が多くいました。講義が終わってからもメタンハイドレートの実用化はいつごろからかなどの質問が多く、学生も社会の動向をよく調査して興味を持っていることが良くわかりました。私の講義は、新入生対象ですので、エネルギー利用技術に関しても、基本的に数式に依らない説明を心がけています。例えば、熱力学第一法則でいうエネルギー保存則はその総量は変わらないこと、第二法則はエネルギーの移動方向は決まっていること、そして其々からエンタルピとエントロピが出てきて、エネルギーの量や質のことと理解すれば判り易いなどと言います。実際の機器設計で公式をどう使えばよいか知らない人も多く、意味を理解せずに公式をそのまま使う人も多いので、基本を理解していれば、どのような複雑な公式も簡単に理解できることを実例を示して、説明しました。きちんとした考えをもって設計すれば、考え違いのミスもフィードバックしやすいし、過ちを繰り返さないということです。日本のエネルギー事情については、偏った思い込みで混乱させられないよう、地球上のエネルギーを有効に、また枯渇することのない自然エネルギーとバランスよく考えて、豊かな社会を実現するには、何をどうすべきか、なぜそうするのかを問いかけて社会に貢献する努力をしてくれれば十分と思います。

我が家できれいな花が咲きました。 自分の存在を主張するような赤い花です。

茨城大学エネルギー工学の講義を終えて

6月30日。今年で二年目、エネルギー工学の非常勤講師を務めた。機械工学の中で、新入生にエネルギー工学についての講義をする。いきなり熱利用の話ではついてこれないだろうと、日本のエネルギー事情について講義することにした。授業中、東日本大震災後の節電で、教室にエアコンは使えない。私も学生時代に戻ったような雰囲気で、今どきの学生が団扇と水筒を持って、教室に入ってきた。みんながやればそれに従いやすい、日本人性向を感じるが。 熱いせいか、昨年よりも居眠りをする学生が少なかったような気がする。大学は受験勉強のストレスを解消し、学生生活を謳歌しつつ、就職活動をするというのが、四年間の生活スタイルが今どきの学生たちであるが、東日本大震災の悲劇から、日本の電力事情について、大変興味を持っていて、約1時間の講義後の質問は、再生可能エネルギーの現実性に集中した。面白いのは、風力発電や地熱発電は、環境、つまり景色が日本になじまないなどと、人気がなかったことだ。また、日本は風力発電につかう機械要素を輸入に頼っていると思っていることも、今風のメーカ事情を知っているようで、意外と言っては失礼だが、面白い。私が、太陽電池で、かつて週刊ポストかなんかで、日本国土の5%程度の面積があれば、9900億キロワットといわれる日本の年間消費電力をカバーできるという記事があったいって、立命館大学が測定した太陽電池の発電データを引用、面白半分に試算したの示してみた。なるほど、計算上は、確かに5%もあれば十分であるという答えがでると、こういう話をすると、学生には、なぜ太陽電池の普及がいまひとつなのか、わからないという質問。 日本は、税金で賄ってもらうときっと普及する。自分で進んでリスクを取らないが、大会社がやってくれると、少し金を出して、今の電気代を支払うように協力する。だから、政治力が弱いときは、前に進まないのである。大企業がやって、みんなでやることには従えるのだ。学生たちには、エネルギー工学とは資源とエネルギーの研究だから、常にどうあるべきかというビジョンを持って、社会で活躍してもらいたいものだ。電力を得るのに、一方は熱の移動によって動力を得て電機に変換するシステム、他方は電子を直接取り出すシステムという二通りがあるが、とてもその話までには入れなかった。

はじめまして 技術士事務所2009年4月業務開始にあたって

技術事務所 チャマテックコンサルティングは、平成20年7月22日に税務署に登録、開設しました。同年9月で長年務めたサラリーマン生活ともお別れと、心躍る思いを抱き、独立と新しい人生の始まりに決意を新たです。チャマテックとは、長年連れ添った女房の呼び名:チャマと同じです。よく、どういう意味ですかと聞かれますが、もともとの意味はCharming Machine Technology and Consulting”の略語ですが、「チャマテック」は、魅力ある機械技術という意味です。

昨今、65歳までの延長雇用と言われる中、サラリーマンはやめ、独立自営業にチャレンジすることにしました。思い立ったら吉日とはいわないが、自身の生き方で事業開拓にチャレンジしたい。企業の延長雇用は55歳を過ぎれば、給与もなるかも?などといっても何も変わらない。新規事業の開始時点は収入的にはボトムであるが、あとは上昇しかない。わくわくしながらこれからの事業の展開を準備・実行中である。

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